中国の就労(Z)ビザと労働許可
こちらには私が取得した経験をもとに、簡単に就労ビザと就労ビザ取得に必要な就労許可とについてまとめておこう思います。
※ビザや就労許可に関する情報は、本ブログ含め最新情報とは限りません。最新情報や気になる点などは、ご自分で就業先やビザ手配代行業者・中国ビザセンターなどにご確認ください。
就労許可証を入手するには
中国で働くには労働許可証が必要です。
中国の就労ビザとは?
中国で仕事をするためには基本的にビザを取得する必要があり、仕事に関するビザは3種類あります。
以下の中国ビザ申請サービスセンターの情報を簡単に記載します。
交流・訪問・ 視察 (Fビザ)
中国にて交流、訪問、視察等の活動を行う場合に申請します。
具体的には、90日を超えない無報酬労働者または国外の機関から報酬を受け取るボランティア等の場合はこちらになります。
商務・貿易(Mビザ)
中国にて商業、貿易業務等の活動を行う場合に申請します。
具体的には15日以内のビザ免除期間を超え、90日以内の出張などで申請します。
しかし、短期でもZビザが必要なケースもあるようです。申請時は代行会社経由等で担当管理局に確認したほうがいいかもしれません。
就労(Zビザ)
中国で外国人が働く場合に必要なビザで、中国で就職する場合は、通常このビザを取得します。
就労許可
Zビザを申請するには、まず「外国人来華工作許可通知」(外国人就労許可)を申請・取得する必要があります。
2017年4月に制度が大きく変更されましたが、この基準は未だに「暫定」のままですので、今後変更される可能性もあります。最新情報は代行会社等にご確認いただいた方が良いかと思います。
外国人就労許可の申請条件
制度変更後は、職歴経験、勤務年数、年収、年齢などをの項目を点数化し、合計点数によってA、B、C類へのランク分けがおこなわれるようになりました。
どのランクになるかによって、就労許可の取りやすさが変わります。
A、B、C類 3つのランク
A類:ハイレベル人材
A類の外国人は、居住地域に明るい未来をもたらす優秀な人材のことで、居住を奨励する。
→許可数量の制限を行わない。
つまり、A類になれば、無条件で就労許可を獲得できます。
60歳以上でもA類であればOKなようです。
B類:専門人材
B類の外国人は、国内市場の需給や発展に応じて増減させていく人材のことで、居住を制御する。
→市場需要に基づき許可数量を制御する。=満60歳を超える者は申請できない。
抑制とはいうものの、このランクなら通常就労許可がおりるようです。
中国で働く外国人は、ほぼこのB類にあたります。
C類:一般人員
C類の外国人は、臨時的、季節的、及び技術を伴わないサービス業などに従事する外国人で、今後は国家政策に基づきながら、居住を厳格に制限していく。
→ 許可数量の制限を国の規定に従い行う。
C類になってしまうと就労許可獲得はかなり厳しいようです。
また、JETROのサイトに基準が詳しくまとめられていました。
このように基準は示されていますが、やはり各当局・担当によって解釈が若干異なる…ということもあり、A類とB類の6で示されている点数評価制度で60点以上獲得できるかどうかが就労許可取得の鍵になっているそうです。
点数評価制度の点数配分表
点数についての公式な内容は、先ほどもご紹介した外国人来华工作管理服务系统のホームページの积分要素计分赋值表(暂行版)に記載があります。
こちらは积分要素计分赋值表(暂行版)の点数の配分表を私の方で意訳したものです。
また、先ほどご紹介したJETROさんのページにも意訳の記載がありました!
中国転職や帯同で来中したもののやはりお仕事をしようとお考えの方はまずこちらの点数が60点を超えるかを確認してみてください٩( 'ω' )و